YOU ARE GOD(2020-)

手のひらに乗るサイズのオモチャに収集意欲が湧いて、ガラクタ、ミニチュアなどを高校時代から集め 約20年経つ。

知り合った子供達(幼稚園児〜小学生)を対象に、それぞれ世界を構築してもらった。世界を現す方法として、ユングやカルフ、日本では河合隼雄が提唱する「箱庭療法」を参考とし、オモチャやミニチュアや砂を使って世界をつくってもらう。ここで使用するオモチャは、全て私自身が収集しカテゴライズしたものを使用する。子供達の生み出すストーリーを説明してもらいながら世界が構築されるまでを傍観する。終わるタイミングも子供に決めてもらい、基本的には大人は手を出さない。

例えば、そこでは十字架をスコップのように使用し、砂を移動させたり、仏壇は砂を入れるケースとして扱われる。一方ではスーパーマンにハイヒールを履かせる。我々が認知している記号性は、子供達にとって全く無意味であり、 大人が知らない使い方を教えてくれる。美しくきれいな風景が箱の内部に立ち上がったとしても、一瞬で破壊され、全く違う物語がまたつくられ更新されていく。つくられてゆく世界は複雑で、脆く、儚い。子供たちがつくりあげた箱の中の「自然」を、私は記録し、「人工」的に絵画にした。

我々が見ている世界は誰がつくった世界なのか。目の前で生まれていく景色は、誰につくられて、誰がつくろうとしているのか。クリエイションは誰のものなのか問うプロジェクトである。